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zoom RSS 『街の灯』→『カイロの紫のバラ』

<<   作成日時 : 2004/11/14 21:57   >>

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先日チャップリンの名作・>『街の灯』のDVDを買って見て以来、
頭からあのラストシーンが離れません。
見れば見るほど、いろんな感情が生まれます。
あのヴァージニア・チェリルの演技、演技っぽくなくていいです。
あのシーンは、とてもリアルですし、
演技はいらないんだろうと思いました。
人が人として、あのシチュエーションに遭遇した時どんな言葉を口にするか、
どんな態度をとるか、どんな顔をするか。
チャップリンはこのテーマをなんの飾り気もなく、そのまま演出しています。
ひたすらリアルに。
あのシーンをリアルに描くとしたら、二人の表情はあれしかないと思います。
ハッピーエンドか否か考えてしまいますが、
リアルを追求するならあの終わり方しかないと思います。
「あれ」とか「あの」とか連発ですが、「あれ」がどんななのかを知りたければ、
映画を見てください。

さて、ラストシーンが強烈なイメージで印象に残っている作品は、
『街の灯』の他にもあります。
その作品は、ウッディ・アレンの『カイロの紫のバラ』という映画です。

主人公・シシリア(ミア・ファロー)は映画が好きなウェイトレス。
結婚しているが、夫は失業中で、時にシシリアに暴力をふるう。
そんなシシリアの楽しみは映画。
大好きな『カイロの紫のバラ』という映画を何度も見に行きます。
シシリアはこの映画に出ててくるトム・バクスターという冒険家がお気に入りになります。
すると5回目を見ている時、スクリーンの中からその冒険家が彼女に話しかけてきます。
「君はもう5回も見に来ているじゃないか!」(←こんな感じ。正確なセリフは覚えてません)
そして冒険家はスクリーンから飛び出し、彼女を連れてどこかへ行ってしまいます。
映画館は大混乱。そのうえスクリーンの中の他の役者たちも大混乱。
「もどってこないと芝居が進まない!」
冒険家とシシリアはデートして、夢のような時間をすごしますが、
その噂はアメリカ全土に広がり、
それを聞きつけたトム・バクスター役のギル・シェファードが現地にやってきて…。

なんて素敵なストーリーなんでしょう。
すばらしいアイディアじゃないでしょうか。
さらにそれをめぐる細かいエピソードが面白い。
一番面白いのは、トムが抜けた後のスクリーンの中の俳優のふてくされ加減。
しまいには他の客と口論になったり。
トムとギル・シェファードの鉢合わせ。

そしてラストですが…。
なんともうまいラスト。さすがウッディ・アレン。
『街の灯』のようなリアリティは、スクリーンから人が飛び出してくる時点で崩壊し、
夢のようなストーリーの中で展開しますが、
最後の最後でハリセンで頭を叩かれたように目が覚め、引き戻されます。
『街の灯』のヴァージニア・チェリルと、
『カイロの紫のバラ』のミア・ファロー。
タイプは違いますが、この二人の最後の表情はどこか通じるものがある気がします。
もはやこれがハッピーエンドか否かは問題ではない感じ。
「これでよかったのか?悪かったのか?」の判断はできないし、する必要もないです。

あまりストーリーを言うともったいないのでここらで閉口しますが、
今思うのは、ウッディ・アレンとチャップリンは通じるものがあるな、と。
でもウッディ・アレンの作品はどちらかというと最後は、

「しょうがないかぁ」

みたいな終わり方が多いですが。
この『カイロの紫のバラ』のアイディアは、バスター・キートン作品から取ったようです。
ウッディ・アレンはやはり一喜劇人であり、映画好きですね。
そう、ウッディ作品は映画好きが作った映画なのですから、
見る人も映画好きなら、きっと誰もが共感できることでしょう。
以前ウッディ・アレン個人のことをこのブログに書きましたが、
そのうちウッディ・アレン作品を何作か掘り下げて書いてみたいとも思っております。

最近往年の名作DVDが500円で売られているのですが、
そこに『チャップリンの黄金狂時代』がありました。
これは「買え」ということか。

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