uchi-aぶろぐ

アクセスカウンタ

zoom RSS 『僕のニューヨークライフ』

<<   作成日時 : 2006/04/24 15:18   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

「マリリン・モンローとソフィア・ローレンの共演なんて今までなかった!」

はい、ということでね、
これは今日ご紹介する映画の中に出てくるセリフなんですけどね。
面白かったです。
でもどういう意味なのか知りたい人は映画を観てください。
ここでそのジョークの詳細を語るつもりはまったくないです。

『ギター弾きの恋』以来、
ずっとウッディ・アレン映画をかかさず映画館で観た私。
しかし、日本公開の最新作・『僕のニューヨークライフ』は、
いろいろと忙しく、結局見に行くことができないまま、
恵比寿ガーデンシネマでの公開が打ち切られてしまいました。

「ああ、なんて私はいけない子なんだ!
 それでもお前はアレン好きと言えるのか!
 (自分で自分にデコピンしながら)悪い子だ!お前は悪い子だ!」


そんなさなか、ぴあで調べたら、
この『僕のニューヨークライフ』が、
飯田橋のギンレイホールでまた上映されるという情報をキャッチ。
これもきっと、自虐的な行為へと走ってしまった私の姿を不憫に思った神様が、
見かねて私に素敵なプレゼントをしてくれたのでしょう。
そうです。きっとそうなんです。


まぁ、ぶっちゃけ、ギンレイホール側のサジ加減ひとつなんだけどね。そのへんは。
神様関係ないんだけどね。


しかもギンレイでは、
恵比寿で終わったアレン映画を、
いつもまた上映してくれるのが通例なので、
内心こうなるかなぁとは思っていました。
だからぴあの上映スケジュールを観て発見した時も、
「はい来た〜!」って思いました。
「釣れた釣れた」みたいな。「送りバント成功」みたいな。
クレバーな私の頭の中のプログラム通りだったわけです。

というわけで、昨日の昼間うっかり時間ができましたので、
そのタイミングを利用し行って来ました。


『僕のニューヨークライフ』画像















昨年の『メリンダとメリンダ』以来のアレン作品。
今回もアレンらしく、愛すべきグダグダ恋愛映画でございました。

若手有望作家でありながら、今ひとつパッとしないジェリー(ジェイソン・ビッグス)。
彼はいつも、悩みをベテラン作家のドーベル(ウッディ・アレン)に打ち明ける。
ドーベルはジェリーの話を聞いて、ジョークをまじえながら助言する。
ドーベルの助言にしたがうジェリーは、彼を尊敬していた。
ジェリーの悩みは仕事と彼女。
仕事面では、業界では冷ややかな目で見られている、
エージェント(ダニー・デビート)との契約更新。
一方、恋愛面ではジェリーの家で同棲している彼女・アマンダ(クリスティーナ・リッチ)と、
最近関係が息詰まり気味。
気まぐれな彼女の行動に振り回され、最近セックスも受け入れてくれない。
おまけに彼女の母・ポーラが家に転がり込んできて、悩みは膨らむばかりで・・・。


主人公・ジェリー優柔不断な男。
読んで字の通りの優柔不断っぷりで、
優しく柔らかいが、反面で人の意見を断りきれないという、
『優柔不断界の鑑』のような男です。
エージェントの件も、自分としか契約していないエージェントの人生を考えてしまい、
なかなか断ち切れない状態で、
画像アマンダとの仲も、毎度毎度彼女に振り回されっぱなし。
悩みに悩んで、分析医にまで通っている始末。
そんなところにドーベルが現れるわけです。
今回のアレンの役は1クッションおいていますね。
自分が前面に出る感じではないです。
私は前面に出ている方が好きなんですが、
こういうのもいいです。

ジェリーの相談を受けると、
ドーベルはジョークをまじえていろいろ言うんですが、
このジョークがいちいちくだらない。
映画始まって最初のシーンも、
公園のベンチでドーベルがジェリーに話してるとこなんですけど、
そこでドーベルは、

「ボクシングの試合でやられている息子を見て、
 客席の母が神父に『祈ってください!』って言ったら、
 神父はこう答えた。『殴りにいった方がはやい』って。」


みたいな話を、例のマシンガントークで唐突に展開してます。
今回のアレンはひたすらこうです。
そしてそのジョークの合間合間に、
「エージェントをきれ」とか、「彼女は浮気をしている」とか、
ジェリーに助言というか、いろいろ吹き込むわけです。
ジェリーはその言葉を全部受け止めるんですね。

一方のクリスティーナ・リッチは、こちらは奔放な女の子。
「自分は太っている」と思っていて、ダイエット薬とか飲んでます。
独特の信念を持っている感じ・・・いいかえればマイペース。
こういう風に、女の子をやんわりと皮肉っぽく表現するのは、アレンは本当にうまいです。
そんな彼女に、ジェリーはゾッコンLOVEの胸キュン刑事状態なんですね。
で、彼女もおそらく、彼女なりにジェリーのことが大事だし好きなんですけど、
ジェリーはそのマイペースっぷりが不安でしょうがない感じ。
で、またドーベルに相談しにいきます。

この二人のコントラストは、なんかひとごととは思えないですね。
別にこんな彼女がいるわけではないですけど。
アレン映画を観ていていつもそんな気分なるんです。
だからこそ私はアレン映画が好きなんでしょう。

画像これまでのアレン映画と比べるなら、
やっぱり『アニー・ホール』に近い感じですかねぇ。
撮り方もちょっと『アニー・ホール』っぽいとこもあったりします。

好きな場面は、ジェリーが分析医のとこに行って、
カウンセリングを受けているシーンですかね。
何回かあって、毎回時間はそんなに長くはないんですが、
その分析医のダルダル加減が最高です。
最後のカウンセリングでのやりとりなんか、
ふふふっと笑ってしまいます。
でも深く考えると、この最後のカウンセリングなんかは、
結構この映画の言わんとするところを端的に現しているシーンだと思いますね。
作ったアレンは単なるギャグとして作ったのかもしれませんけど。
そういう意味では、この分析医って有能かもしれません。

とにかくジェリーは、
「ドーベルに聞かなきゃ」と言ってこのベテラン作家に相談しにいきますが、
その結果、いろんなことが起きてしまいます。
観ていて途中からドーベルに向かって、
「いやいや、全部あんたが話をややこしくしてるから」
ってツッコミたくなっちゃう感じです。
でもそもそもは、ジェリーの優柔不断さから始まってるし、
実際ドーベルのおかしな助言によって、
いろいろな新しい部分が見えてきたりもするので、そこらへんは面白くて、
この映画の一番の見所でしょうか。
あと関係ないですけど、
名優ダニー・デビートレストランで壊れるシーンと、
ウッディ・アレンが車を破壊するシーンがあるので、そこも見所です。

体調が悪くなった彼女を医者に連れていって、
その医者が彼女の体を触ってるのを見て、
ジュリーが、
「僕は全然彼女の体にさわれないのに!」
なんて分析医に愚痴ってみたり。
彼女の浮気を疑ってみたら、実は彼女も自分の浮気を疑っていたり。
この年になっても相変わらずのアレンっぷり。
男はぐずぐずっとしてて、女はどっしり。
21世紀になってもこんな映画を作り続けてしまうモチベーションは、
いったいどこから発生するんでしょう。本当に不思議です。

ただ車を破壊している時のアレンは、
若干フラフラしてて力なかったですけどね。
若い頃ならもっと勢いよく壊していたことでしょう。
逆にあのヨロヨロ加減がラブリーでしたけど。

いずれにしても映画館で見るアレンはやっぱり最高です。
最近の作品は爆発的に良いとかではないんですが、
でもなんかいいんです。毎回毎回。
このポジションは今世界でウッディ・アレンだけでしょうね。

あ、ちなみに公式サイトに載っているいろんな人のレビューコメントに中に、
あるアイドルさんが、

「流されていく人生なんて、まっぴら。
自分で選んで生きたいの。
ぐずぐずしているくらいなら、さっさと、次の一歩を踏み出せ!!」


と書いてありましたが、
私が見る限り、たぶんそんな雰囲気の映画でもないと思うんで、
アレン初心者で、見ようと思ってる方はお気をつけください。
別に見終わって、「すんごい前向き!」とかになるわけでもないんで。
それがアレンですんで。そこがいいんで。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
『マッチポイント』
「立派にならなくていい。運さえ良ければ。」 ・・・さあ、お待たせしました! ついに本日、ウッディ・アレンの日本公開最新作、 『マッチポイント』を見ましたよ! いやー、本当にお待たせしましたね、ファンの方。 待ってないですか?別に誰も待ってないですか? 『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』の、 くじらがやる○○スターシリーズの、 「お待たせしました〜」っていうしゃべりと同じくらい、 誰も待ってないですか? でもやりますよ。誰も待ってなくても、やりますよ今日は。 ...続きを見る
uchi-aぶろぐ
2006/10/14 01:06

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
『僕のニューヨークライフ』 uchi-aぶろぐ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる