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zoom RSS 『或る夜の出来事』。

<<   作成日時 : 2006/11/20 15:32   >>

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画像先日、久々に結構昔の映画を借りてみました。
ツタヤ半額だったから。クーポン差し出して借りました。
「オンラインクーポンはご利用になりますか?」
の問いかけの前に、携帯の画面メモを差し出して。
「そんなこととっくの昔にチェック済みなのさ」顔でね。
「もう全部お見通しなのさ」的な感じでね。


え?「本当に昔なのか」って?
ははね、バカ言っちゃいけないよジョニー。
そりゃ昔さ。1930年代ものさ。
今回見たのは、フランク・キャプラ監督の、
『或る夜の出来事』という映画なのさ。


主演はあのクラーク・ゲーブルなのさ。
素敵なラブコメディなのさ。
どうさ。どうなのさ。どうなっているのさ。
えんやこらさ。どっこいさ。
お前のかーちゃん、小野リサ。


ということでね。ボサノバギャグ炸裂ということでね。
今回の『或る夜の出来事』なんですけども、
実はもう一本、パトリス・ルコントの『髪結いの亭主』と一緒に借りたんですが、
二者択一で『或る夜の出来事』の方を記事にしたいと思います。
『髪結いの亭主』の方もそんなに悪くはないんですが、
「そんなに悪くない」以上の感想は特になかったので、
こちらにしたいと思います。
一応あらためていいますけど、


『髪結いの亭主』、そんなには悪くなかったです。


主演はクラーク・ゲーブル。『レット・バトラー』ですね。
そしてこの映画でも変わらないクラーク・ゲーブルっぷりを発揮しています。
設定としてはちょっと『ローマの休日』に似ているんですが、
いろいろと細かいところは違っていて、
そのへんの対比も楽しめる映画です。


令嬢・エリーは、プレイボーイとの結婚を父に反対される。
納得いかないエリーはその後、父の船から脱出、逃げ出して、
プレイボーイの住むニューヨークへバスで向かおうとする。
その旅の途中、エリーは失業中の新聞記者のピーター(クラーク・ゲーブル)と出会う。
最初彼を嫌っていたエリーだが、徐々に打ち解けていく。
一方ピーターは、道中買った新聞で、
エリーが逃亡中の令嬢であることを知る。
ピーターはこのチャンスに、スクープ記事をクビになった新聞社に売り込もうと考える。
こうして二人は、資金が乏しい中、旅を共にすることになるのだが・・・。



という風に、お嬢様と新聞記者という構図は、
『ローマの休日』と全く同じ設定です。
ちなみにこの映画は、『ローマの休日』よりもに作られている映画なので、
もし影響を受けているとすれば、『ローマの休日』の方。
まぁ実際はどうなのかわかりませんけども。


『ローマの休日』との比較で行くと、
まず一番決定的なのは、この映画のクラーク・ゲーブルと、
『ローマの休日』の新聞記者であるグレゴリー・ぺックの違いとして、
自分の素性をお嬢様に明かしているかどうかというところ。
『ローマの休日』の方は、最後まで自分の存在を明かしませんが、
こちらの方は、映画の前半であっさり明かしてしまいます。
お嬢様の記事が載っている新聞を本人に見せたり、
「俺は新聞記者だ」と言ってみたり。
これによって、だいぶストーリー展開がかわってきます。


ただ本筋の方はそんなに変わらないんですけどね。
やっぱり大前提は、
「世間知らずのお嬢様と、いろいろ知ってるダンディー」
みたいな感じで、そのへんはどちらも共通しています。
で、ロマンスになるみたいな。
でもどちらかと言うと、『ローマの休日』の方が女の子目線かもしれませんね。
ちょっとメルヘン度が高いです。
こちらの方が若干現実的で、
仕事とかお金とかも絡んでるので、多少男っぽいかなとは思います。


そして『ローマの休日』もそうなんですが、
この映画でもいろいろと印象的なシーンが多いです。
当時の映画って、こういうシーンの作り方がうまいです。
反面、映画の本筋よりも、
シーンのひとつひとつが一人歩きしてしまうところもあるんですが。
とりあえず最近の映画にはあまり印象的なシーンってないので、
このへんは昔の映画を見るにあたって楽しいところでしょう。


画像まず一番印象的なシーンは、「ヒッチハイク」のところ。
それまですごくピーターはしっかりしていて、
頭が良くてすきのない男のような感じなのですが、
このシーンでは、ちょっとお間抜けなところを見せてしまいます。
ピーターはエリーに、「正しいヒッチハイクのやり方」みたいなのを、
えらそうに示して見せるんですが、全然車は止まってくれません。
そして、最後はエリーがお色気作戦を使って車を止めちゃいます。
ピーターは結局、エリーに一本取られてしまうわけです。


このシーンによってピーターというキャラクターのイメージが、
ガラッと変わる気がするので、
映画全体からしても大きいシーンでもあるんですが、
それよりもここでのひとつひとつの2人のやりとりと、
クラーク・ゲーブルの演技が本当に楽しいんです。
特に彼のヒッチハイクのやり方。
3パターンあるんですが、どれもついマネしたくなってしまう感じなんです。
そして得意げな表情を浮かべてアクションするたびに、
車がむなしく彼の前を通過していく・・・、あのシーンは見事です。


もうひとつ印象的なのは、モーテルでお金がないので同じ部屋になって、
二人のベッドの間にロープを張って、
そこに毛布をかけて、お互い着替えたり寝たりするところ。
ピーターはこの境界を『ジェリコの壁』と呼ぶんですが、
行くモーテル行くモーテルで、ロープを張って毛布をかけて、
この『ジェリコの壁』を作ります。
その様子がとても印象的。
お互いの気持ちがこの『ジェリコの壁』によって、
すごくわかりやすく表されています。
近いのに遠い、越えたいけど越えられない、
向こう側(の気持ち)が気になる、みたいな。


ピーター「こいつはジェリコの壁だ。ヨシュアが角笛を吹いて壊した壁より薄いが、
      俺は角笛を持っていない。」




ちなみにこの『ジェリコの壁』は、
旧約聖書に出てくる言葉で、『絶対に崩れないもの』という意味があるらしく、
この言葉は前に、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』でも出てきました。
そしてこの『エヴァンゲリオン』でも、
シンジとアスカの2人が襖をはさんで寝る時に、
アスカがシンジに言ったセリフとして登場するんですが、
調べたところ、やっぱりこの映画からの引用らしいです。
結局『エヴァ』では、アスカが自らその壁を破ってしまうんですけどね。


おっと、ちょっと『エヴァンゲリオン』の話になってしまいましたね。
でもあれですよ、私は一応あっち方面の人ではないですよ。ちなみに。
確かに勉強として『エヴァ』は全話見ましたけど。
映画版も劇場に見に行きましたけどね。
でもあくまで、あっちの人ではないですからね。ええ。
ATフィールドがわかる程度の人です。


あと、2人で朝にドーナツを食べるシーンとかも印象的ですね。
いろいろ見ていくと、グレゴリー・ぺックに比べると、
クラーク・ゲーブルの役はちょっと厳しい感じですかね。
グレゴリー・ぺックの方は優しいおじさまって感じでしたけど。
こちらの方は、少し一匹狼っぽい感じです。
さあ、パソコンの前のみなさんは、
いったいどちらがお好みでしょうかね。
・・・ね、こんなまとめもたまには入れたりしましてね。


ストーリーとしては、いかにも当時のアメリカ映画と言うか、
前に見たフランク・キャプラの映画、『群衆』にも通じる、
効果音であらわすと、『ジャ〜ン』的な結末。
一言で言えば力技な感じなんですが、
でもなんかこの2本を見終わった今は、
なぜか清清しい気持ちになってしまうのは、とても不思議。
冷静に見ると、「えー」「強引だなぁ」という感じなんですが、
でも見終わるとなんかスッキリしてきます。
このへんはこの監督さんの魅力なんだと思いますね。
「ま、いいか。映画だし。」くらいな気持ちになれるんです。
この地位を確立するのは、リアリティが重要な今では、
なかなか大変なんじゃないでしょうかね。


今もしこのスタンスで映画を撮り続けようとすると、
たぶん、最初の一作目で誰かにつっこまれるでしょうね。
「もっと結末考えろ」みたいに。
あるいは「この展開は無茶だろ」とか。
だからみなさんももし見るなら、
あんまり小難しいこと考えないで、
ただあるがままを受け入れていった方がいいと思います。
そうするとすごくスッキリできるはずです。
いろいろ考えてしまうと、たぶんモヤっとボールを、
伊東四郎めがけて投げつけるハメになるでしょう。


『ローマの休日』の方がその点リアルでせつなかったりしますが、
こういうパターンもあっていいんじゃないかと思いますね。
だらっとラブコメディを見たい人にはいいと思います。

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