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zoom RSS 『モーターサイクル・ダイアリーズ』

<<   作成日時 : 2007/04/16 16:45   >>

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画像ここにきてようやく時間もできてきたので、
DVDなぞ見てみました。
今回見た映画はこちら。




『モーターサイクル・ダイアリーズ』。



昔友人からすごくすすめられた映画です。
でも観てなかったんですね。
どうしても政治的な人が主人公の映画って、
一歩引いてしまう部分があるので。固定観念が生まれそうで。
「ほとんど政治の話は出てこない」という話は聞いていて、
その友人からも言われたんですけど、ずっと観ないできました。


でもやっぱり評価は高い映画だし、
映画好きとしてこのまま観ないでああだこうだ言うのは、
『ものまね王座決定戦』で、ビジーフォーのやるマニアックな洋楽のモノマネを見て、
客席の女の子たちが本物をわかるはずもないのに、
「おー!」とか歓声をあげるのと同じシステムになってしまうので、
今回ついに観てみました。ええ。
これで今後、胸をはってこの映画について語れますよ。ええ。


まぁ、あの場で洋楽モノマネをやるビジーフォーもビジーフォーですけどね。
「客層考えようよ」って感じですけど。
まぁいいんですけどね。今となっては。
私には『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』がありさえすればいいんですけどね。


さてこの映画なんですけど、
レビューの前にちょっとミニ情報。
私が去年見た映画の中でもトップクラスな上に、
敬愛する映画監督・ウッディ・アレンの作品・『マッチポイント』において、
なんとこの『モーターサイクル・ダイアリーズ』が登場します。
もともとウッディ・アレンの監督作品には、
フェリーニやゴダール、あるいはベルイマンとか、
いろんな映画(たぶんアレンの好きな映画)に関する名前が出てくるんですが、
そんなノリで『マッチポイント』に、ふとこの映画の名前が出てきたんです。


設定はズバリ、主人公たちがみんなでこの映画を見に行くと言うもの。
いきなりちょっとビックリしまして、あれ以来、
「はやく観なきゃ!」と思うようになりました。
なにがビックリって、今まで作品中に出てきた映画の中では、
初めてと言っていいくらいの現代の映画だったので。
それこそフェリーニやゴダールなんて、
古典に数えてもいいとこですから、
それと比べるとかなりインパクトのある名前です。
果たしてアレンにとってこの『モーターサイクル・ダイアリーズ』という映画は、
どのようにうつって、またどのような意図で『マッチポイント』で使ったんでしょうかね。
作品中に出すくらいですから、おそらくプラスの意味しかないでしょうが。
気になるところです。


のちにキューバ革命の英雄となるチェ・ゲバラ(エルネスト)。
そして彼の親友であるアルベルト・グラナードが、
若き日に行った南米縦断の旅をつづったロードムービー。
喘息持ちの医学生エルネストと陽気なグラナードの、
ブエノスアイレスからスタートしたその旅は、
ポンコツのバイク・『ポデローサ(怪力号)』の2人乗りだった。
恋人との別れ、労働者・貧困者との出会い、
住む場所と仕事を奪われた小作や共産主義者、
そして隔離されたハンセン病患者たち・・・。
聡明で真正直な青年が、のちに革命家になるにあたって、
大きな影響を及ぼすこととなる旅を、
南米の大自然や、マチュピチュなどの絶景とともに描いている。



見終わった感想としては、
噂通り、本当に政治色は薄いでした。
ただ逆に、その薄い部分に大きな意味があるという考え方もできますが、
ひとまず素晴らしい映画であることに間違いないです。
そして絶景が美しい青春ロードムービーでした。


主人公のエルネスト(チェ・ゲバラ)を演じているのは、
ガエル・ガルシア・ベルナル
いつもなかなか覚えられない名前で、
必ずペドロ・アルモドバルと混じったりして毎度毎度大混乱だったんですが、
今回を契機にちゃんと覚えたいと思います。
非常に美しく、目がきれいな俳優さんです。
F1ファンの私といたしましては、
時折見せる笑顔がちょっとアイルトン・セナっぽく見えました。
意志の強さと、子供っぽさを同時に持った俳優さんです。


とにかくこのエルネストが、その澄んだ目と同じようにピュアなんですね。
そしてとても正直で、それを前半で象徴しているのが、
旅の途中で恋人のチチーナに「マイアミで水着を買ってきて!」と頼まれて、
あずかったお金を、どんなピンチの時にもひたすら使わないでいるところ。
相方のアルベルトは、なにかあると「あのお金を使おうぜ!」みたいに言うんですが、
頑なにエルネストはそれを断り続けます。
他にもいろんなところで正直な上に、ものすごく正義感があって、
そのへんが青春って感じがして清清しい気持ちにさせてくれます。
ただ逆に、あまりにもまっすぐな人なので、
このへんがのちのち進む方向を暗示しているようにも感じます。


一方のアルベルトは女好きで、一見かなりC調な印象です。
でもいくらフラフラしてるようでも、
ちゃんとエルネストのことを思って、絶対見捨てたりしません。
この2人のコンビが本当にガッチリ決まってて、
途中から一緒に旅をしているような気持ちになります。
そんな中で現れる広大な景観
美しい景色は強いですよ。映画において。
小説ではこうはいきませんからね。いくらすごい小説でも。
景色がすごい映画としては、チャン・ツィイーの『初恋のきた道』なんかもよかったですが、
この映画も素晴らしい映像でした。
『初恋のきた道』なんて、あの景色がなかったら、
ただのフニャフニャ映画になりかねない部分もありますから。
そう考えると、景色とか景観って重要です。


そして景色とともに、出てくる現地の人の姿がとても胸をうちます。
明るさと暗さ、両方を強く感じさせてくれます。
ただこういう映画の場合、どのくらいの割合で、
役者と本当の現地の人が混じっているのかがちょっと謎なんですけどもね。
明らかに「役者だな。」って人もいれば、完全に素人な人もいますし。
ハンセン病の患者さんなんかは本当に現地の患者さんでしょうし。
あと少しネタバレですけど、後半にエルネストたちがその場を離れる時なんかの、
みんなが抱き合っている様子とかなんて、全然演技じゃない感じでしたし。
もしあれが演技なら、かなり製作側としては大変だと思うし、
現地の人、特に患者さんに演技を強いるなんて事は、
かなり難しい上に倫理的にもどうかなって思いますから、
そう考えるとあれは、心からの抱擁なんでしょうね。
となると、本当にその場その場で、
スタッフと現地の人が心を通わせて撮らないとダメでしょう。
すごい映画だなぁって思いますね。
少し『うるるん』みたいな感じでしたね、ある意味で。
『うるるん』って言っちゃうと、かなり安っぽくなっちゃいますけど。
徳光が出てきちゃいますけど。
細木数子の横でエプロンつけておとなしくしている様子が、
とてもせつないことで最近おなじみの徳光さんになっちゃいますけど。
息子は『レディス4』ですけど。ええ。


そしてこの映画、他に「いいな〜」と思ったのが最後のエンドロールの前あたりです。
よかったでした。本編後ですけども。
実際にこの2人の旅の様子を写した写真とかが出てくるんです。
さらになんと言っても、ちょっとだけ最後に、
本物のアルベルト・グラナードさんが登場します。ワンカットですけど。
すごいです。今度やる日本版『ホテリアー』には、
ペ・ヨンジュンがチラッと出るらしいですけど、
それなんかとはわけが違いますよ。この『ご本人登場』は。
80歳になったアルベルト、その目元のシワの数が本当に印象的でした。


最初に言いましたけど、
政治的思想とか、そういうものは基本的には考えなくて観れる作品だと思います。
単純に、『若者の自分探し旅』を楽しむ映画です。
でも観終わった後は、それなりにいろいろ歴史を考えるべきだとは思いますね。
じゃないとやっぱり良くない気はします。怖いです。
いくらこの映画がさわやかで、エルネストも清廉潔白な感じだからって、
それだけではダメだと思います。
現在ではファッションっぽく使われたりすることも含めてですけど。
それと映画とはちゃんと分けて、考えないといけないと思いますね。
ただ、間違いなく名作です。いい映画を観ました。


ということで、青春っぽい映画を見たい方はいいと思います。間違いなく。
さわやかな気持ちになることでしょう。
でも個人的には、随所随所でエルネストが喘息で苦しむシーンが、
本当に苦しそうで、観ていてこっちが苦しくなりました。うぅ。
あんなきれいな瞳なのに。うぅ。

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