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zoom RSS 『パリ、ジュテーム』を観て思った。

<<   作成日時 : 2007/12/11 22:23   >>

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画像最近、あんまり映画の記事を書いてませんでしたが、
決して観てなかったわけではなかったんですね。
観てはいたんですけど、あんまり印象的な映画がなかったんですよ。
なんでしょうね、映画が悪いのか私が悪いのか。
たぶん私が悪い気がしますね。これは。
だいぶ感覚が鈍くなってますから。
この感じは私が悪い気がします。


でも今回は久々に映画のことを書きたいと思います。
なぜなら、「書きたいなぁ」と思ったからです。
つまり久々に「いいなぁ」と思える映画に出会ったわけですよ。ええ。
「この人なら・・・」と思える人に出会ったようなもんですよ。
乙女的に言えばね。



ということで、今日取り上げる映画はこちら。



『パリ、ジュテーム』



この映画、私はずっと前から観たくて、
はやくツタヤで1週間レンタルになりやしないかと、
二重アゴになりつつある首を少し長くして、
二重アゴを巧みに隠蔽しながら待っていました。
そんでこないだの安いレンタルの日に行ったら、
ようやく念願叶いました。
晴れてジュテームすることができたんです。


この映画は、いろんな国の18人の映画監督さんが、
フランス・パリを舞台にして、
各5分のさまざまな物語を撮ったという、オムニバスの作品です。
なんでも後から知りましたが、
かつてヌーヴェルバーグ期に、
ゴダールやらロメールやらが集まって、
同じようなコンセプトの、『パリところどころ』という映画を撮ったらしく、
今回はその『現代版』みたいなふれこみなようです。ええ。


ちなみにこの『パリところどころ』、私は全然知りませんでした。
すいませんね、不勉強で。
なんせツタヤにないもんでね、しょうがないですよ。
全部ツタヤがいけないんです。ええ。
なのでいつの日か是非、この『パリところどころ』を入荷していただきたいです。


で、全部で18話あるわけですが、
それぞれにかなり個性的で、いろんな色を出してます。
まぁさすがに18話もあると、
中にはどうでもいい話とかもあったりするんですけど、
それでも観終わってみると、
ひとつの映画として見事にまとまっていたと思います。
そして『パリ、ジュテーム』というタイトルも、なかなかうまいな〜と思いました。


『パリ、ジュテーム』・・・、まぁこの言葉だけ見ると、

「パリはいいところ!大好きだぜ!メルシー!ボジョレー解禁!」

みたいなイメージに思わずなってしまうところですけど、
観てみると決してそうではないんですね。
パリの暗い部分だったり、汚い部分だったり、
あるいはたまたま舞台がパリというだけで、そこに起きる出来事とかだったり。
そしてそれら全体に、なにかしらの『愛』を感じる映画なんで、
決してパリをジュテームしてるとは限らない感じなんです。
だからうまいですよ、このタイトルは。
『パリ、そしてジュテーム』って感じですね。ええ。


印象に残ったエピソードをいくつかピックアップしますと、
まずは『チュイルリー』という地下鉄の駅の話。
これにはあの、スティーブ・ブシェミが出てます。
もう彼の顔が画面に出ただけでテンション上がりまくりですが、
この5分間で、これがまた見事にブシェミっぷりを爆発させております。
「ブシェミに幸せは似合わない!」、そんな感じです。
舞台としては別にパリである必要はないんですけどね。
地下鉄の駅構内のシーンだけですし。
でもそこがナチュラルな感じがしていいです。


他にもいい話がたくさんあるんですけど、
なんせ1つ1つが5分の話ですから、
いちいち「こういう話で・・・」とか説明すると、
それだけでかなりなネタバレになってしまうので、
あんまり言えないんですが、
ひとまず『バスティーユ』や『お祭り広場』という話は、
5分という短い時間にもかかわらずよくできてると思います。
『バスティーユ』なんか、ドーンと胸を打たれますし、
『お祭り広場』は、一歩間違えば「お涙頂戴」のお話なんですが、
こちらもドドーンと来ます。
観終わった後でも心に残るお話です。


逆にイライジャ・ウッドが出てる『マドレーヌ界隈』とか、
『ベルヴィル・ランデブー』の監督であるショメが撮った『エッフェル塔』とかは、
かなりコミカルにできていて、全体的にうまい具合に緩急が効いていて良いです。
18本全部重かったりしたら耐えられないですからね。
ショメのなんか、いかにもな感じの作品でよかったです。
細かく見てみれば、それぞれセリフがないものもあったり、
非現実的な内容だったりして、
このへんを見比べても面白いと思います。


ちなみに私が一番好きなのは、最後の『14区』というお話です。
パリにやってきた中年の女性観光客の話なんですけど、
私はこのお話が締めくくりにあるということで、
さらにこの映画を好きになれた気がします。
特別すごい話じゃないんですけどね。
なんというか、「やっぱり、パリは最高!パリだけにぃ!」って終わり方じゃなしに、
「パリも世界のたくさんある街のひとつなのです。」みたいな感じだったんで。
だからすごくほっとした気持ちになりました。


という感じで、なかなかオススメな映画なのでございますが、
ちなみにこういうコンセプトの映画のオムニバスって結構ありますよね。
前に紹介した、『ニューヨーク・ストーリー』なんかも、
我がウッディ・アレンやマーティン・スコセッシ、
フランシス・フォード・コッポラのお三方が、
ニューヨークを舞台にして、それぞれ撮った3作品のオムニバスでした。


あと場所はバラバラですけど、時間的なしばりで言えば、
ジム・ジャームッシュの『ナイト・オン・ザ・プラネット』とかも、
似た雰囲気を持ってるかもしれません。
これは、場所ではなく同じ時刻に、
「一方その頃、○○(場所)では・・・」みたいな感じで、
それぞれのエピソードがオムニバスになってるんですけどね。


なんというか、こういうのって少し群像劇に近いと思うんですけど、
『遠距離群像劇』とでも申しましょうか、
普通の群像劇みたいに、同じ場所にはいないんだけど、
でもなんらかの『しばり』のもとにいろんな人が出てきて、
場面によっては、それぞれのキャラクターがちょっとリンクし合う・・・みたいな。
私はこういう映画が大好きなことに、
この『パリ、ジュテーム』を観て改めて気づきました。
『ラブ・アクチュアリー』とか、オムニバスじゃないけど大好きですし。


なんでしょうかね、この感覚。
なんか主役らしい主役が出てくるような話が苦手だからかもしれませんね。
あとは、「短い話が好き」と言うことでしょうか。
逆に言えば、「長い話が嫌い」と言うか。
最近映画の2時間がすごく長く感じます。
なんか余計なものがやたら多いように感じてしまうんですね。
いい映画なら、この映画の『バスティーユ』とか『お祭り広場』みたいに、
時間に関係なく心に残る時は残ると思うし。
逆に2時間半とか見て、なんにも残らない映画とかもたくさんあるわけで。
「いい映画なんだけど、長い。」とか思う時もありますし。


なんでみんな映画って2時間前後にしちゃうんですかね?特に最近。
必ず2時間分、言うことがあるってわけじゃないと思いますよ。
もちろん、言うことがある時は別に2時間でいいんですけどね。
1時間弱で表現できちゃう時もあるだろうに。
もしそれだと興行的にむずかしいなら、
その1時間弱のお話を2話オムニバスにしてもいいですし。
そういう感じで映画を作ってほしいなぁとちょっと思うんですよねぇ。
特に日本人の監督さんに。そう思ったりしました。



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