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zoom RSS 『タロットカード殺人事件』(『scoop』)

<<   作成日時 : 2007/12/12 23:37   >>

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「ユーモアは大事です。
     もっとユーモアがあれば、世界は平和になるのに。」


いやー、ごくごく一部のウッディ・アレンファンのみなさん
お待たせいたしましたね。
観てきましたよ、ウッディ・アレン最新作・『scoop』を。
俗に言う、『タロットカード殺人事件』を。
ようやく観に行って来ました、ル・シネマへ!


『ル・シネマ』・・・、そうです。
「ル」「シネマ」の間にです。
決して『ルシ・ネマ』でも、『ルシネ・マ』でもないです。
あくまで『ル・シネマ』ですよ。
『おかしのまちおか』はどこで区切るのかイマイチよくわかりませんが、
『ル・シネマ』に関しては話がはっきりしてますから。
「ル」と「シ」の間に点ですからね。
そして同時に、「つみき・みほ」ですからね。
さらには、「やく・みつる」ですからね。
決して、「つみ・きみほ」でも、「やくみつ・る」でもないですから。そこんとこよろしく。
今流行りの言葉で言えば、「そこんとこよろしく」です。ええ。
リーゼントで言えばですが。


しかし今までウッディ・アレンの映画と言えば、
恵比寿ガーデンシネマの単館と相場が決まっていたんですが、
今回はなんとガーデンシネマじゃなかったんです。
これはビックリです。ビックリに加えてショックです。
もはやワンセットなのに。アレンと恵比寿は。
阪神がホームゲームの試合なのに、
甲子園じゃなくて大阪ドームで試合やるような、
そんなモヤーっとした感じがありましたね。
ル・シネマもいいんですけどね。建物全体に雰囲気があって。
なんだか若干アウェーな感じがしました。


さてさて、さっそく映画について語りたいと思いますが、
今回のヒロインは、前回の『マッチポイント』に続いて、
またしてもスカーレット・ヨハンソン
アレン&スカーレットと言う、私の好きなもの同士の組み合わせは、
本当にうれしい限りです。
確かにアレンの映画の雰囲気に合うんですよね、スカーレットって。
しかも今回はアレン本人がご出演バージョン
かなり期待しておりました。


『タロットカード殺人事件』(『scoop』)
画像











ストーリーは、サスペンス&コメディというか、
日本なら『金曜エンターテイメント』でやりそうな、
『土曜ワイド劇場』のようなコテコテのサスペンスではない感じの、
笑えるサスペンスといった感じでしょうか。
手品師のスプレンディーニ(アレン)と、
ジャーナリズム専攻の学生・サンドラ(スカーレット)の二人が、
急死した事件記者・ジョーの亡霊?の情報に翻弄されつつ、
巷をにぎわせている「タロットカード連続殺人事件」の真相を暴く・・・というお話です。


かつての傑作、『マンハッタン殺人ミステリー』や、
殺人事件ではないですけど、『スコルピオンの恋まじない』のような、
そんなテイストの映画というイメージですかね。
でもそんなイメージではあったんですけど、
まぁいきなり観終わった感想を言ってしまいますと、
この『タロットカード殺人事件』はですね・・・、



ちょっと中途半端。



アレン好きの私からしたら、これが正直な感想ですね。
なんでしょう、ウッディ・アレンらしいし、
それなりに面白いシーンもいろいろとあるんですけど、
終わった瞬間に最初に思ったのは、


「あ、これで終わりなんだ。」


これです。
悪くはないんですけどね。
たぶん前作の『マッチポイント』が傑作すぎた部分もあるんですけど。
なんだかパンチ不足というか、どっちつかずな感じがしました。


「おいおい、その『どっち』ってなんだよ。
 どっちがどっちで、どっちがどっちなんだよ。」



みたいな、斉藤祥太・慶太的な疑問をみなさま抱かれるでしょうけど、
まぁなにがどっちつかずかと言うと、
サスペンス度とコメディ度に関してなんですけどね。
これがちょっとばかり中途半端に思えました。今回は。


前回の『マッチポイント』は、間違いなくサスペンス度が高いです。
そんで『マンハッタン殺人ミステリー』なんかは、
コメディ度が高いと思うんです。
じゃあ『タロットカード殺人事件』はなんだろうと思った時に、
すごく答えにくい部分があるんですね。
まぁどっちでもないからサスペンスコメディなんですけど、
それにしても、ちょっと中途半端というか、
メリハリのなさを感じてしまいました。


で、なぜそう感じたかをいろいろ考えてみました。
私が思うに、この映画はやっぱりコメディなんだと思います。
きっとアレンもコメディとして撮ったと思うんです。
『マッチポイント』みたいな、緊迫感のある映画の後は、
だいたい次はコメディを撮るであろうタイプの人ですし。
実際ギャグも随所随所にありますからね。
かなり面白いシーンもありました。
私が面白かったのは、アレンがマジックショーをしていて、
そこにお客さんとして参加した太ったおばさんに、
その場ではすごいお世辞を言っておいて、
後でそのおばさんのことを、
「アフリカの原住民の首長のような女だった」と言ったところ。
普通に口が悪いおっさんです。


あと、誕生日を迎えるサンドラをディナーに誘う時、
「じゃあ今日はディナーに行こうか?マックのチキンナゲットって知ってる?」
って言ったところですね。
完全に高田純次的発言です。
マクドナルドにウッディ・アレンが座って、
チキンナゲット食べてるところを想像しても笑えます。
バーベキューソースにつけてみたりしてね。面白いです。
最初にジョーの亡霊みたいのをアレンが目にした時の、
アレンの呆然とした表情も忘れられません。


と言うように、いろいろと笑えるところはあるんですが、
でもなんだか映画全般、重いと言うか、
軽さがないんですね。コメディにしては。
「なんでだろう」と、赤ジャージを着て両手を前でうねうねさせながら考えたんですが、
まず理由のひとつに、男優・女優の二人にあるんじゃないかと思いましたね。
その二人とはつまり、スカーレット・ヨハンソンと、
ジョーの亡霊が真犯人であると名指しする、
ピーター役のヒュー・ジャックマンのことなんですけど。
この二人が、なんか映画を重くさせてるんじゃないかなぁと思ってしまいました。


二人ともいい俳優さんなんですが、
でもなんか真面目な感じがしちゃうんですよね。
遊んでる感じがないんで。
この二人だけ見てると、普通にサスペンスな感じなんですよね。
二人で『マッチポイント』やってるような感じがしちゃったんです。
もちろん台本的にもコメディにしきれてない部分もかなりあると思いますが。
そうすると、そこに高田純次みたいなテンションのアレンが、
『スコルピオンの恋まじない』のような感じで入ってくると、
ちょっと浮いちゃうと言うか・・・、なんか変な感じだったんです。


でもスカーレット・ヨハンソンとアレンの絡みは、
二作目ということもあって、なかなかよかったです。
アレンが気に入っているだけあって、しっくり来てると思いました。
なんだか2人で1セットとして違和感なく見れたんで。
ただなんかこの2組(スカ・アレとスカ・ヒュー)の組み合わせが、
今ひとつ噛み合っていないように思ってしまいました。
もう少しどちらかに特化してた方がよかったんじゃないかなぁという気がしたんです。
んー、うまく言えないんですけどね。


最後の結末も、私としてはもうちょっとやりようがあるかなと思いました。
でも基本的には好きな終わり方ですね。クスっときます。
ただちょっと「オチ」がわかりやすすぎたかなぁ・・・と。
どうしても、ウッディ・アレンに笑いを求めたい私としては、
このへんの細かい注文は多くなってしまいます。
ハードルが高くなっちゃいますねぇ。困ったもんです。
ただ、一般のアレン好きでもない人が観たら、
おそらくそれなりに楽しめると思いますね。
やっぱり『金曜エンターテイメント』な感じの映画だと思うんで。
このへんは好みですね。ええ。


あとは他にアレンファンだけが楽しめるポイントとしては、
相変わらずのアレン映画のキーワードがたくさん出てくるというところでしょうかね。
『ブルックリン』『ユダヤ人』『精神病院』・・・などなど。
そもそもマジシャンという設定も、これが初めてじゃないですからね。
ニューヨークを離れたからと言って、相変わらずでございました。
あとロンドンに対する考え方を、
役柄を通してぽろっと口にしているシーンがあるんで、
そのへんはファンとしては興味深いかなぁと思います。
音楽の使い方もなかなか愉快です。
(一瞬、白塗りのジョニデが出てきそうな音楽もあります。)


ということで、まぁちょっと物足りない感じはしましたけど、
「ウッディ・アレンの映画だなぁ」とは思えました。
スカーレット・ヨハンソンとのコンビはこれからも期待できそうです。
どうやら来年、また組むらしいですよ。
タイトルは、『ウディ・アレン・スパニッシュ・プロジェクト』だそうで。
どういう映画になるのでしょうかね。
ダイアン・キートン→ミア・ファロー→スカーレット・ヨハンソンとなれるかどうか。
まぁプライベートでの親密な関係はないようなので、
ちょっと比べたらかわいそうですけどね。


・・・「かわいそう」?・・・まぁ別に「かわいそう」ではないか。


ひとまず、次はもっといい邦題を付けていただきたいと思いますね。
あんまりタロットカードは関係ない気がするんで。
この映画はあくまで『scoop』ですよ。ええ。
そんでやっぱり、恵比寿でやってほしいです。
次の『カサンドラドリーム』はどうなりますかね。
ちなみに主演のコリン・ファレルは、私はあまり好きくないです。モサモサしてるんで。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。
『アニー・ホール』で検索をかけてここにたどり着きました。
作品の観方が私と少し似ているので、嬉しくなりました。
ので、勝手にコメントしてしまいました!

ウディ作品を観たのは、この『タロットカード殺人事件』からです。
(ホントに最近・・・)
私もこれはコメディ映画だと思います。
私は、地獄の描き方が好きです。
あと、スカーレットが矯正器をガチャガチャする場面はドキリとしました。

もちろん、太ったおばさんに悪口を言うところも笑ってしまいましたが。
スカーレットの誰とでもすぐ寝てしまうオンナノコの設定も良かったと思いますし、ウディのどもりマジシャンも可愛らしくて面白かったです。

邦題は確かにもう少し考えた方が・・・、とは思いましたが、
ウディの面白さを教えてくれた人が言うには、
「アレはアレでウディらしさがあると思うよ」とのコトでした。

人それぞれですね。

突然のコメント失礼しました。
あさる
2008/01/06 18:11
あさるさん、はじめまして!
そう言っていただけると私もうれしいです!
なかなかウッディ・アレンで共感してくれる人って、
周りにいないんですよねぇ。

コメディですよね。基本的には。
だからもっとコメディコメディしてほしかったかもです。
すぐ寝てしまうとことか、もっとコメディにしてもよかったかなぁと。
でも見所は満載でしたから、DVD出たら買いたいです!
『マッチポイント』はたぶん買わないですけどね。

邦題は、まぁ悪くはないんですけどね。
あまりにもそのままだったんで…。
ただ『スクープ』よりは、
インパクトがあるタイトルではあるかなと思います。
uchi-a
2008/01/09 22:28

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