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zoom RSS 『日蔭のふたり』

<<   作成日時 : 2005/07/27 22:31   >>

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昨日台風が来ました。
幸い我が品川区はほとんどなにもなかった感じで、
よかったというか、
「おいおい、あんまりびびらせんなよ、ジョニー」
って感じでしたけども、
とりあえず予報が出ていたので、
昨日は家で引きこもってました。
でもずっと一日中家で体育座りしながら、
ぶつぶつと一人しりとりをつぶやいているわけにもいかないので、
近所のTSUTAYAに行って、DVDを2本借りてきました。
昨日はそのうちの一本を鑑賞。

『日蔭のふたり』


19世紀のイングランド。
勉強家の青年・ジュードは恩師の教えを守り、
勉学に励み大学をめざすが、
その頃に出会ったアラベラという女性に誘惑され、
妊娠したと告げられ二人は結婚。
しかしその結婚生活もうまくいかずに二人は離れる。
その後大学都市へ移ったジュードは、いとこのスーと出会う。
教師を夢見る、知的で美しいスーにジュードは恋するが、
スーに紹介した恩師のフィロットソンがスーを愛してしまう。
同時期に大学から拒絶もされ、ジュードは絶望的に。
その後スーはフィロットソンの元から離れると、スーはジュードのもとへ。
二人は一緒に暮らし始めるが、
そこに子供をつれたアラベラが現れる。
その子供はジュードとの子だった。
ジュードとスーはその子供を引き取る。
そして二人の間にも二人の子ができるのだが・・・。


あ、言うの忘れてましたけど、
私は過去にそのTSUTAYAで、2回傘盗まれました。

小さな展開が多いので、あらすじだけ読むと長くなりますが、
全体を通してすごく坦々と進んでいきます。
テイストはタイトルの通り、いかにも『日蔭』といった感じ。
夢や幸せを望むけど、なかなかうまくいかないという感じで、
こういう映画に出くわすたびに、
「こんなテーマを映画にするなよ」っていつもそんな気持ちになるんですけど、
でも基本的にこういう映画は嫌いではないです。

ジュードは暇さえあれば本ばかり読んでいる男。
本を読んでいるシーンが多く、
一見勤勉なようにも見えますが、
なにか本に逃げているような、そんなところも垣間見えます。
夢を捨てきれない部分と、現実逃避している部分・・・。
彼の不器用さを、あの本を読むシーンはよく描写してます。

一方スーは、頭が切れるし持論を持っている女性。
結婚という手続きを否定して、ジュードとも結婚しません。
しかし当時は結婚しないということは宗教的にタブーだったので、
それだけで街を追われたりしてしまいます。
今で言うと、キャリアウーマンっぽい感じのイメージで描かれているのかも。

この映画の決定的な場面は、
子供に関する後半の場面です。
それは間違いなく衝撃的であり、最重要な展開であるのですが、
私はその展開がすぐに読めてしまいました。
思考回路が近いのでしょうか。
「なんかそうなるんじゃないかなぁ。自分ならそういう展開にするなぁ。」
と思って見ていたら、実際そうなりました。
こんな私のような心の準備もなく、ふとあのシーンに出くわしたら、
普通の人はものすごくショックをうけるでしょう。それはそれは。

あのシーンもそうですが、
この映画って意外に、すべて子供の目線からとられられている映画かもしれません。
一見男と女の恋の話のように見えますが、ベースは「子供」なんだと思います。
なによりジュードという男自体も、「子供」に近い感じがします。
あの本の読み方とか、アラベラとの関係とかは、なんだかとても「子供」です。
だから考えようによっては、すべてがすべて子供目線と言えるかもしれません。
最終的に、単純に「このジュードという男は子供なのだよ」ということが言いたいのか、
「世の中の男はみな子供なのだよ」ということが言いたいのかははっきりわかりませんが、
どちらにせよ、女目線の映画ではないことは確かです。
ケイト・ウインスレット側でもアラベラ側でもありません。

なんだか先日見たウッディ・アレンの『インテリア』という映画に雰囲気が近く感じました。
ウッディ・アレンの映画も基本スタンスは「子供な男視点」ですし、
たいてい出てくる女は頭がよかったり、仕事ができたりしますから、
自然に雰囲気も似るのかもしれません。
そういえば調べたところ、監督のマイケル・ウインターボトムは、
イングマール・ベルイマンという監督のファンらしいですが、
『インテリア』もよく「ウッディ・アレンのベルイマンへのオマージュ」などと位置づけられてます。
これはベルイマンとやらの映画を見なければいけないですね。私は。

さて私の好きなスー役のケイト・ウインスレットは、
この映画でも素晴らしい演技を見せていました。
演技というか、体当たりというか。
ウインターボトムのグロいくらいのリアリズムに見事にぶつかっていました。
「頭が良くて、それでいて気持ちが揺らぎやすい」という微妙なこの役は、
彼女にぴったりはまっていました。
なんでこの人が『タイタニック』やったんでしょうねぇ。

ということで、なかなか好きな映画でした。
結末とかも好きです。
嫌いな人から見たら大嫌いな終わり方でしょうが、
こんな内容の映画なのであれば、ああ終わるしかないでしょうね。
これって、なにが正しいのか、誰が正しいのかわからないことをテーマにして、
実際「わからない・・・」と言っているような映画
だと思うので、
そこで最後の最後でいかにも「映画」っぽく、簡単に、
「これが正解です」
って結論を出すのはちょっと勝手だと思いますし。
そういう意味では文学的な作品ですね。

女性目線で見たら、
「ちょっと、しっかりしろよ、男!!」
って感じでしょうね。
でもダメ男好きなら合うかも。
そういう意味ではウッディ・アレンですね。全然感じが違うけど。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
>「ちょっと しっかりしろよ、男!!」
しっかりしなくていいんじゃないんですか!?
女って弱そうに見えて、信念曲げない強い生き物ですから(爆)
これで、男の人がしっかりしたら・・・船頭は二人はいらないですから・・・
ろこ
2005/07/27 23:21
ろこさん、どうもです!
ろこさんは大人の女性ですね(笑)
私もろこさんと同じ意見ですよ!
だから基本的に強い男が出てくる映画って好きじゃないです。
uchi-a
2005/07/27 23:37

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