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zoom RSS 『マンハッタン殺人ミステリー』など。

<<   作成日時 : 2005/08/08 23:28   >>

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ここしばらく、60年代映画ブームが到来しつつありますが、
そんなさなかも私は、
しっかりとウッディ・アレンの映画を見ていました。
ウッディ・アレンは本線ですので。
ドミノで言うならその他の映画は、
黒絨毯とか、水槽の中入ったり、
写楽とかの絵とか描いたりする線ですけど、
アレンは本線なのでそんなことはしません。
ずっとカタカタと地道に倒れているものです。
そういう感じです。

ということで最近観たウッディ・アレン映画について語ろうかなと思います。
例えアクセス数が少なくても。
だらだらと語ります。
ヒジをついた姿勢で語りたいと思います。
ヒジをついた姿勢で、ツメを噛みながら語りたいと思います。今夜は

まずちょっと前に『スリーパー』を見ました。

200年冷凍化されて眠りについていた男(アレン)が、
200年後の世界で目を覚まして、ドタバタと言った感じのコメディ。
研究所の連中や警察に追われる男は、
偶然もぐりこんだ女(ダイアン・キートン)家の家政婦ロボットになりすます。
その後男は怖がる女を連れ出して逃げるが、
男は警察に捕まって洗脳されてしまい・・・。


ウッディ・アレンの作品と言ったら、
たたみかけるようなセリフの連続が魅力ですが、
この映画に関してはそれよりも、
シチュエーションとかアクションが笑いの種となっています。
知的で無意味なセリフの連続が好きなアレンファンからしたら、
ちょっと物足りない感じもするでしょうが、
初期のウッディ・アレンの映画としてこういう作品があったことは、
とても意義深いと思いました。
なんせ1973年の映画ですから。
大阪万博の3年後ですから。
『20世紀少年』の遠藤ケンヂが、やっと中学上がったくらいです。
(ちなみにこの映画、色使いからするとちょっと『アイランド』っぽいです。
『アイランド』観た後にこの映画を観ると、
結構面白いかもしれません。)

でもそんな作品ですが、
ダイアン・キートンウッディ・アレンに関しては、
いつ見ても素敵だなぁと思いました。
当時は仕事上のパートナー以上のパートナーシップではあったでしょうが、
それにしてもあの夫婦漫才は最高です。
この映画では、後半の「手術」のシーンがおすすめ。
全然手術できないのに、名医ぶる2人の掛け合いはすごいです。
「餅つき」ですね、あれは。
しかもちゃんと餅つきしてます。
たまに「高速餅つき名人」とか言って、
よく見ると全然持ちついてないおじさんをテレビで見ますが、
しっかり餅ついてます。キートンとアレンは。
あのシーンは、いつものアレンです。

さて、ダイアン・キートン&ウッディ・アレンといえば、
おととい『マンハッタン殺人ミステリー』を見ました。
これはいろいろないわく付きの映画です。


(以下、いわくの説明。)

ウッディ・アレンはダイアン・キートンとパートナーシップを持ち、
作品にもずっとダイアン・キートンが出続けました。
しかしその関係もやがて終焉を向かえ、
その後はアレン作品にはミア・ファローが出るようになります。
そしてかつてのダイアンとの関係のように、
プライベートでも親密になり、ついには結婚。
ですがその後、アレンはなんと、
ミア・ファローの養女と恋愛関係になってしまいます。
すごい話です。まるでウッディ・アレンの映画のような展開です。
『ハンナとその養女』です。

まぁここでいつものアレン映画のパターンなら、
結局元サヤに戻ってちゃんちゃんみたいな展開が多いですが、
実生活ではそうもいかず、
裁判沙汰の末、そのまま二人は離婚。
そして養女である韓国系のスン・イと結婚して現在に至るわけですが、
この『マンハッタン殺人ミステリー』は、
ちょうどそのもめてる真っ只中につくられた映画。
本来アレンはミア・ファロー用にこの映画を作ったわけだったのですが、
それがご破算になってしまいました。
そしてその代役に抜擢されたのが、なんと前・パートナーのダイアン・キートン
そう、かつての名コンビがひょんなことから再結成したのが、
この『マンハッタン殺人ミステリー』なのです。

倦怠気味の熟年カップルが、
ひょんなことから隣人の不可解な死に遭遇。
死の真相に疑問をもった妻(キートン)と、
あまり乗り気じゃない夫(アレン)。
妻はミステリー好きの友人(アラン・アルダ)と連絡を取り合い、
隣の部屋に侵入したりと危険な謎解きを開始。
夫はそれを快く思わずに・・・。

というお話なのですが、
とにかくこの二人の丁々発止のやりとりが、
かつてのそれよりもさらに円熟味を増し、
より洗練されたものとなった印象を受けました。

何気ないシーンでアレンの言うことに笑うキートンの顔は、
そういう芝居なんでしょうが芝居に見えなくて、
なんか本当に夫婦のようでした。
ものすごい信頼関係を感じさせてくれました。
あの二人の表情を見るだけでも幸せ。

日本人で例えると、さんまと大竹しのぶみたいな感じでしょうか。
大竹しのぶもなんだかんだ言いながら、
さんまの番組にちょくちょく出たりして、
絶妙のコンビっぷりを発揮しますし。
あの関係も私は好きです。あれに近いです。

『スリーパー』とは違って、
アレンのたたみかけるトークは全快。
特に、ワーグナーを嫌がるアレンは面白いです。

「ワーグナーを聞くと、東欧侵略したくなる」

は、アレン映画の中でも名ゼリフのひとつかも。
こないだの『さよなら、さよならハリウッド』の、
「フランスがあってよかった・・・」
も私は好きなセリフですが。
(『さよなら、さよならハリウッド』はアレン未体験の方でもおすすめです。
純粋に楽しいコメディです。)

一応ミステリーというジャンルで、
『TSUTAYA』にもサスペンスコーナーにあったりしますが、
ミステリーの質云々よりも、
二人のかけあいと、そして男女関係を楽しむ映画でしょう。
そしてその中でミステリーが進んでいく。
「いつものアレン映画+α」といった感じで楽しむと最高です。
二度楽しめます。

さて最後に『メリンダとメリンダ』。
これは最新作で、ちょっと前にガーデンシネマで観てきました。
意外と世間的には評価が高そうなんですけど、
私はちょっと苦手なのです。
なんでしょう、ウッディ・アレンっぽくないというか、
「監督としての芸術」っぽい作品というか、
面白いアイディアの作品ではあると思いますけど、
求めてない分野なんですよねぇ。
私はできるだけアレン監督には、
単純に独り言をとうとうと語っていてほしいと思っているんで。
まぁこのへんは私の好みですけど。
特に私は最後のシーンがダメでした。
あの会話はいらないと思います。
もし会話するなら、もっとネガティブな話をしてほしかったなぁと思います。

ただ、ウィル・フェレルは最高です。
今度『奥さまは魔女』にも出ます。
うだつの上がらないダンナさんをやらせたら、
おそらく右に出るものはいない役者と言えるでしょう。

ということで今日紹介したアレン3作品の中では、
やっぱり『マンハッタン殺人ミステリー』がおすすめですね。
映画界の鳳啓介と京唄子を是非堪能してみてください。
ちなみにこの映画の中で、
『去年マリエンバートで』というアラン・レネの映画が出てきます。
この映画は、例の60年代・ヌーベルバーグ作品。
ということでここでリンクしましたので、
今日『TSUTAYA』で借りてまいりました。
過去に2回傘を盗まれた『TSUTAYA』で。
楽しみ楽しみ。

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