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zoom RSS というわけで、『リバティーン』を観ました。

<<   作成日時 : 2006/04/19 09:42   >>

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先日の『リバティーン』の記事において、私、
「あまり期待していない」
と言いましたね。
正直な気持ちでした。
するとその内容に対して、
すでに見に行ったというkirikaさんから、
こんなコメントをいただきました。

「この日の日記を後々後悔すると良いですよ。
それで反省の念を述べると良いですよ、後日。」


どうやら相当よかった様子。
相当良かったようなので、斜体にしてみました。

一時は「DVDでもいいか」とも思っていたところだったんですが、
こんなこと言われたら、そりゃ見に行ってくるしかないですよ!
というわけで、おととい見に行ってきました!
でも過度な期待はしないように心がけつつ。

場所は渋谷・シネセゾン。
すいませんね、渋谷系なんで。
ギャルサーがなんなのかはよく理解してませんけど。
「パラパラ踊る人」としか認識してないですけど。
行ってきましたよ。今年初の映画館。
ちなみに109の入り口のとこで、
知らない歌手の女の子が一生懸命なんか歌ってましたけど、
誰も立ち止まってなかったでした。せつないです。
でもこれからです。あの子の夢は。
あの子の夢は、まだ始まったばかりなのです。


ということで、『リバティーン』

画像









1660年代、王政復古のイギリス。当時のロンドンは、科学や芸術、そして性について解放的になっていた。詩人であり、劇作家であるジョン・ウィルモット(ジョニー・デップ)は、国王チャールズU世(ジョン・マルコヴィッチ)によって追放されていたが、恩赦によって連れ戻された(通称・ロチェスター伯爵)。追放の原因は、ジョンが国王に書いた過激な詩。
ある日、ジョンは劇を見に行く。その劇では舞台に立つ新人女優が、観客から罵声を浴びていた。しかしジョンは彼女の才能に気づき、翌日からつきっきりで、その新人女優・バリー(サマンサ・モートン)に演技指導をする。バリーは最初反抗していたが、ジョンの熱意に指導を受け入れる。その結果バリーは、次の舞台で観客から絶賛され、拍手を浴びる。しかしその時、ジョンは劇場から姿を消す。

ジョンには美しい妻がいたが、なぜか満たされなかった。ある時ジョンは気持ちが爆発するように、夜中バリーの家へおとずれる。そんな中、ジョンの才能を高く評価していた国王から、フランス大使への歓迎のための劇の製作依頼が来るが・・・。



というストーリーなんですが、
この『リバティーン』、
まず最初に結論から言いますと、

おそれいりました。

この一言に尽きます。
素晴らしかったです。ジョニ山デプの助さんは。

あるスポーツ新聞の批評で、
「間違いなく、過去のジョニデ映画の中でもトップ3!」
などと書いてあって、
私はそれを読んで、
「本当かよ〜。案外『150キロを超すストレート』っていう触れ込みで来日して、
いざ投げてみたら135しか出ない外人ピッチャーとか結構いるぞ〜。」

と疑ってかかってました。

が!

実際は、バリバリ150キロオーバーでしたよ。ビュンビュンきてました。
最後ストレートがホップしてましたよ。バッターの手元で。


まず評判だった、冒頭の観客へのジョニー・デップ(ジョン)の『前口上』。

私を好きにはなるまい。
 男は嫉妬し、女は憎悪し、
 物語が進むにつれ、どんどん私を嫌いになる。
 私を好きにならないでくれ。」


もういきなり引き込まれましたよ。
いきなりこんなことカメラ目線で言われたら、
ついて行くしかないです。

映画全体としては、ちょっと暗くて、しかもじめっとしてる感じ。
時々暗すぎて、なかなか状況がわかりづらい時とかあったんですが、
でもすごくこの雰囲気がいいんです。先が見えない感じで。

ストーリーに関しては、
順序だててスムーズに説明するのはなかなか困難なんですけど、
とりあえずジョニデは見る前、
かなりのプレイボーイを想像して観に行ったんですが、
観た印象としては、だいぶ違ってましたね。
確かにプレイボーイはプレイボーイなんですが、
それよりは、「思い悩む作家」というイメージ。
太宰治とか、そんな感じかも。
すごく頭が良くて、それがゆえに苦悩するタイプ・・・、弱いですね、こういう主人公。
「自分はなんなのか」的な迷い方です。
作家特有の迷い方です。
その結果、女に行ってしまう感じ。

こういう悩みってすごく複雑で、
そのへんをこの映画では細かく表現してるんですが、
その結果、ちょっと描写が難解になってます。
だから油断して観ていると、ちょっと混乱するかも。
でも私は必死に見ましたよ。大事だと思って。

とりあえずこのジョンという人は、
「自分という存在をストレートに表現する」
ということに関して、かなりジレンマを抱えていたように見えます。
そしてそれが発展して、「自分はなんなのか」に行った感じです。
頭の良すぎる人特有の苦悩です。

画像そんな中、彼の近くには奥さんの他、
彼が育てた女優・バリーがいるわけですが。
そのバリーはサマンサ・モートンが演じていて、
かなり芯が強いタイプの女性。
いつも周囲に女性が集まってくるジョンにとって、
こういうタイプの女性は逆に惹かれてしまうのかもしれません。
一方の奥さんは、ロザムンド・パイクという女優さんが演じていて、
こちらもかなり気丈な奥さんです。昭和的な。
この2人の女性がこの物語をよりひきしめます。
2人ともすごく魅力的な女優さんで、
この2人がいなかったら、単なるジョニデ一人舞台に終わっていたかもしれません。
だからこの2人の存在は大きいです。
サマンサ・モートンはもともと演技派ですが、
画像このロザムンド・パイクという人もかなりいいですね。
でも名前を覚えるのが大変そう。
『007/ダイ・アナザー・デイ』に出てました。

迷いに迷うジョン。
終盤、病に蝕まれていく彼の姿は、
胸が締め付けられてしまうほど。
しかしそれをも美しく見えてしまうジョニー・デップのすごさ。
そんな中でジョンは決意するように、
病をおしてさまざまな行動をとります。
その行動へ向かわせた、彼の心理とは・・・。
そしてその結果、彼が見つけたものとは・・・。

はっきりと、正確には覚えていないんですが、
この映画の中ですごく記憶に残っているセリフが3つあります。
1つは、主人から金を盗んで殺されそうになっている男に、
ジョンが金を与える時のセリフ。

「改心したりするなよ」

すごくジョンの気持ちと行動のねじれを感じるセリフです。
彼という人間を象徴しています。


2つ目は、劇が成功したバリーが、家にやってきたジョンに言ったセリフ。

「真実を語るあなたには心ひかれる」

このバリーという人も、また頭のきれる人だと思いますね。
ちょっと皮肉っぽく言っている気がします。

そして3つ目は、なんといってもラストのラストです。
これは観てください。
たぶんこの映画に感動した人にとって、あの最後のセリフは、
しばらく頭から離れなくなるんじゃないでしょうかね。
実際私はそうです。



ということで、

確かにトップ3かも!

そして、前回の記事を読んで、
「やっぱ観なくていいかぁ、『パイレーツ…2』まで待とう。」
と思ってしまった人がもしいたとしたら、とても悔やまれます。
でもねぇ、正直こんないいと思ってなかったからねぇ。
しょうがないじゃん。ねぇ。
本当におそれいりました。

ただ難解でヘビーなので、
疲れて観たりすると、睡魔に負けてしまうかも。
あとちょっとグロいイメージを持ってる人もいるでしょうが、
意外とそのへんは大丈夫かなぁ、と思います。
グロいのが苦手なこの私が、
「もう一回観たい!」と思える映画でしたので。


あ、ちなみに帰り、また109の前を歩いていたら、
今度は違う女の子が歌ってました。
やっぱり誰も立ち止まってなかったでした。
あの子の夢は、まだ始まったばかりです。


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
おお、やはり良かったんですね〜。
じゃあ私も。と思って調べてみたら、もう有楽町あたりではやってなかったです。。
もう公開してからだいぶ経ったんですかね?
いつの間に!って感じです。
なんとなく、家でテレビで観る事になりそうな予感がします。
ぷちもんち
2006/04/20 20:36
ね?笑
だから言ったじゃないですか!
もーロチェ素敵なんですからv
色々賛否は分かれてるみたいですけど、
uchi-aさんと感覚が一致して良かったです。
内心、扱き下ろされたらどうしよう…とビクビクしてたんですけど(苦笑)
何より、ブログの本文に自分の名前が登場していて
無駄に心拍数上がりました…
前回レス頂いたコメントの件ですが、
解散したバンドって、その新聞に掲載されていたバンドの事です。
お陰様でだいぶ立ち直りましたけど。

それより海賊2が7月22日公開ってホントですかね?
kirika
2006/04/20 22:22
ぷちもんちさん、どうもです!
あんまりやってないみたいですね。
ミニシアターまでいかない規模って感じです。
まだ公開して2週間なんですけど。
映画館で観た方がジョニデの迫力は味わえますけど、
そこにいくまでに寝る危険性もはらんでます(笑)
uchi-a
2006/04/21 12:37
kirikaさん、どうもです!
立ち直りましたか!?
私も今、スガシカオが歌手やめるとか言ったら、
たぶんそうなると思います(笑)

よかったですよぉ。
でも賛否が分かれてるみたいですね〜。
「わからない」とか、そういう意見が多いらしく。
まぁむずかしいのはむずかしいんですけど。
理屈で観ちゃうとダメなんじゃないですかね。

海賊2、くわしい日付はわからないですけど、
7月だってのは聞きました。
また直前で変わるかもですけど。
そういえば前作も夏休みの頃にみたなぁ。
uchi-a
2006/04/21 12:43

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